ひろしのイラン探検記

イラン留学していた時に本当のイランと出会いました。本当の暖かいイランを伝えたい、そんな一心で始めたブログです。

Food in Iran②

こんにちは。ひろしです。前回はイランのご飯を紹介しました。

まだ読んでいない方はこちらからどうぞ!

Food in Iran① - hiroshi_tanaka’s blog

今回は続きのお菓子とドリンク編です!

お菓子 

ビスクイテ・ノールギル

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ココナッツのクッキー?めちゃくちゃもちもちしてます。噛んだその瞬間からココナッツの優しい香りがふわぁって飛び交います。間違いなく浩志的イランで一番大好きなお菓子堂々の代一位!

白あんが入った菓子パン

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よくお客さんを出迎える時に出てくる菓子パンです。パンの上にアーモンドやピスタチオが乗って行って白餡との相性が最高!すごい優しい味です。

ショレザルデ

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ご飯をバターで煮詰めてサフランの粉を入れて造られるライスプディングです。離乳食感が少しあります。癖もやや強めなので苦手な人ももしかしたらいるかもしれません。

ギャーズ

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イスファハーンの伝統的なお菓子。ウエハースやピスタチオをマショマロやチョコレートで包んだもの。ゲキゲキ激甘です。たまにサフランさんもこんにちはしてきます。

ティーフェ

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イランならどこのお菓子屋さんにもあります。ホイップクリームをペコちゃんのほっぺた(しってますか!?)で挟んだもの。シュークリームみたいな感じです。クリームが優しくほんのり甘いパフとの相性がファンタスティック。

ロールアイスクリーム

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食べちゃいました。イラン特有のものではございませんどこにでもあります。ただ値段が100円ほどで食べれます。今原宿のロールアイス屋さんで千円払って食べている皆さんは是非イランに跳びましょう!

ドリンク 

ローズウォーターとバジルシード

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Mangoとかかれているものちゅうもんしたら出てきました。薔薇水の香りとなんかの花びらとバジルシードは強烈でした!まぁ2回目はないです。

ローズウォーター

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イランの名産品ですね。1本60円くらいで買えます。僕の母曰くパックに染み込ませて使う美容に良いんだとか! お菓子とかにもよく使われているそうです。本当に香りがゴージャス。 でも直接そのまま飲むものとしてはあんまり美味しくないです笑

ミントヨーグルトドリンク

 

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一番左の緑色のやつです。多くのイランの人が好んで飲んでいました。でもごめんなさい僕が初めて飲んだ時はあまりにもマズすぎて吐き出しました。歯磨き粉とガムの味ですチョコミント好きな人でもきっと挫折するでしょう。罰ゲームに使いました(笑)でもイランに来た時には1度はお楽しみください!

ホットチョコレート

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学校の近くのカフェにありました。毎日飲んでいました。激甘ドロドロしています。たまらないです。止まらないです。顔面の治安悪化も止まりませんでした。

モヒート

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これもごめんなさいどこにでもあります。あまりにもかわいかったので写真撮りました。

最後まで読んでいただきありがとうございます!二部構成でイランの食べ物をまとめてみました。これ以外にもたくさんご飯食べたんですけどあまり食べ物の写真を僕は取らないのでそこは見逃してください(笑)イランの食べ物はクセが強いものも多いですがめちゃくちゃ安くそしてうまいです!!!!みなさんもイランにいらっしゃる機会があれば是非イラン料理、楽しんでくださいね!

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Food in Iran①

 

最近SNS(IG:@hiroshi__tanaka)を通してみんなにブログのことを宣伝させていただいたひろしです。思ったよりかなり多くのポジティブフィードバックがあって非常に嬉しく思います。

特に『今までイランは怖い国だと思ってたけど、僕のブログを見てかなりイランに対する印象が良くなった』という趣旨のコメントをたくさんいただけてめっちゃ喜んでました!ブログを書いていて良かった!!とめっちゃ思いました!!これからも頑張ります:)

いただいたコメントの中に『イランでどんなものを食べているの?』『現地の食を見たい!』と要望があったので今回は僕がここ1週間で食べたイランの食べ物を紹介したいと思います。食レポとご飯をDescribeすることが致命傷レベルで下手くそなのでご勘弁を。

ご飯 

シュニッツェル (300円)

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中欧生まれのカツレツ。鶏肉を使ったパリッパリでサクサクのカツレツでした。

チキンのキャバーブ(300円)

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トルコと隣り合っているイランではよく羊の肉がキャバーブケバブ)に用いられているんですけど、やや癖が強めのため僕はチキンのキャバーブをよく好んで食べていました チキンにスパイスがよく効いていてすごいジューシーでした。 

チキンをパサパサするまで茹でたものとタイ米

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イランのチキンはパサパサしているものが多いです。チキンのしっかりとしている食感や噛みごたえがなくて、しかも骨が複雑すぎて個人的にはあまり好きではありませんでした。

ルビアポロ

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ラニアンチャーハンです。ポロがご飯という意味です。ルビアでサヤエンドウという意味らしいんですけど、今回はグリンピースで代用。角切りのジャガイモが個人的には大好きです。ちなみにイランの芋めっちゃうまいです。名前は忘れたんですけどこの赤色のベリーがすごい酸っぱくて少し甘めのチャーハンとの相性は抜群でした。

ゼェレシキポロ

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 こちらはチキンのチャーハンですね。やっぱり出てくるチキンはパサ鶏。そして味のアクセントにベリベリー。僕はチャーハン自体より隣のオレンジ色のミランダというファンタオレンジの方が好きでした笑

ゾラテ・メキジキ

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僕と仲の良い友達がこの塊を僕の口に突っ込んできたのがこの子との出会いでした。コーンときのこに大量のチーズ特製ソースをかけたイランのソウルフードです。どろんどろんチーズとコーンの相性が良すぎて目からウロコでした。

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混ぜるとこんな感じです。僕はポテトチップス入りが好きです。ポテチが溶けてチーズと絡まった時はもう素敵すぎます。大体日本円だと40円ほどで楽しめます。

今回はイランのご飯を紹介しました。Food in Iran②ではデザートやドリンクを紹介しているのでもし良かったら読んでください!!

Food in Iran②

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One Night Traumatic Experience in Iran

ここ最近の記事では実はイランの人々はかなり親切でフレンドリーということやイランという国がみんなが思ってるほど危険な国ではなく平和的な国だということを述べてまいりました。

Introduction to my study abroad in Iran - hiroshi_tanaka’s blog

What do you think about Iran? - hiroshi_tanaka’s blog

みなさんの中には『え、ほんまにそんなに良いことしかないんか』っと疑問に思われたかたもいると思います。確かに僕はイランの良い面をたくさん見てきました。しかしイランで実際に少し怖い経験もしてきました。なので今回は僕がイランで実際にどのようなちょっぴり怖い経験をしたかについて書いていきたいと思います。
何があったかを簡単に言えば僕の目の前でイスラム教の教えだけではなく法律が破られそうな行為がありました。僕は他の記事から見てもわかるように人とコミュニケーションをとることが好きですし、相手を拒むことはあまりありません。こんな性格なので沢山良い出会いはあるのですが、その反面たまに厄介なことに巻き込まれるのも事実です。
滞在4日目の夜21:00頃に少しホテルの周りを散歩していると大きな声で『Hirooooooshii!!』と男性に呼び止められました。誰だろと思って近づいてみると1日前に滞在しているホテルのレストランに訪れていた少しいかつそうなホンダやトヨタなどの日本の車のブランドの名前をひたすら叫んでくるおじさんでした。どうやら車屋さんを運営しているらしく『Chai?(お茶)』と聞いてくださりお茶に誘われました。快く僕はおじさんの家に赴きました。そこにはもう二人とてもいいノリの男性がいました。

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僕が一番左
一番右の人が僕にポルノを見せてきた男性
真ん中の人が1日目ホテルのレストランにいたホンダおじさん
左隣の緑の人はひたすらボーとしてた
楽しくお茶をいただいていると男性の方にいきなり”sex?” ”sex in Japan?”と片言で言われて、僕はイスラムでは婚前交渉は厳しく禁止されているので頑なに”No”と言い続けていたらどうやら僕が性交渉の概念を理解していないと思ったらしく、porno videoのワンシーンを見せられ”This is SEX!!”と言われました。イランに来て4日目の僕にとっては性交渉はイランやイスラム教ではタブーの話題だと思っていたので動揺を隠せずに”What!?”っと連呼しました。このときからちょっとずつこの人たちやばいなっと思いました。

Sexの話が終わるとホンダおじさんがインスタライブを初めてめちゃくちゃ叫んでました。うわぁこれはめんどくさいなとおもいつつ言語も通じない中ノリでテンションを上げて合わせていました。心の中では早く終われとずっと思っていました。
そうすると追加で二人、インスタライブを見てやってきたもっとやんちゃそうなお友達が来ました。これはヤバイおっとっとと思っていると予感が的中しました。

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左から2番目の真ん中の人が僕に”vodka?”と聞いてきました
え、イランお酒違法でしょ?!
日本でいう麻薬ぐらいやばいよね?!
もう頭の中パニック
麻薬取引、いや麻薬使用まであと10センチのところじゃんやべと思い全力で拒否”Nooooooooooooooooooooooooo”の一点張りでした。
でも相変わらずおじさんたちはテンションかなり高めでInstagram、ついには音楽を爆音で流し始めました。いつもならノリノリで踊る僕ですが流石に危機感しかない、早く帰りたい。そんな矢先でした。
”VODKAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!”後ろから雄叫びが聞こえました。振り向くとああぁ
そうです。そこには本物のVODKAがありました。
あ、これヤバイ犯罪まであと1センチだ
全力でヴォッカを開封して飲み始めようとするおじさんたちに全力でNOサインを送り帰ろうとしていると、どうやら僕の必死さが伝わったのかポルノを初めに見せてきたお兄さんが出口まで送り届けてくれました。Selfieが撮りたかったみたいで数枚写真を撮った後に僕は解放されました。イランにきてから初めて恐怖感を感じた甘酸っぱい夜が終わった瞬間でした。

今までの記事ではイランの人はイスラムの教えに忠実であることをひたすら書いてきましたが、滞在しているホテルのオーナーに聞くとやはりいくら国教とはいえ国民全員が忠実に従っているわけでもなく、中には教えに背いている人もいるそうです。今回はそんな貴重?な人たちと一夜を過ごすことができて良い経験でした?でも本当に反省もしてます。あまりちゃらんぽらんはしすぎづ、人にもすぐついていかないように気をつけます。本日はイランであった僕のトラウマ経験を長々と書きました。最後まで読んでいただきありがとうございます!

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The 40th Anniversary of The Islamic Revolution Parade②

こんにちはひろしです。前回はマスメディアが現在どのようにイランを報道しているのかということをイラン革命成功40周年記念パレードを例に書きました。
まだ読んでいない方はこちらからどうぞ

The 40th Anniversary of The Islamic Revolution Parade① - hiroshi_tanaka’s blog

今回はイラン革命成功40周年記念パレードの本質に迫るべく、イランに住んでいる人に実際に聞いたイラン革命成功40周年記念パレードの本当の目的と、僕がパレードに実際に参加した時の感想を書きたいと思います。

イラン革命成功40周年パレードの3つの目的
①イランが西洋の国々から独立した国家であるということを示す
②中東の団結を強める
イラン革命の目標を達成する→完全なイスラム国家の形成

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①イランが西洋の国々から独立した国家であるということを示す
正しいかどうかは別として現地の人によるとイランは資源にも恵まれており、科学的にも経済的にも進歩しているし、自分たちで発展し続けることができるそうです。
しかしイラン革命後40年間アメリカのしつこい様々な干渉により度々国家の進歩や独立邪魔されたイラン。日本は国としては独立しているものの政治的にはアメリカにペコペコです。革命前のイランはかつてアメリカの傀儡政府でした。同じ過ちを繰り返さないよう、他国から国内政治に対して過剰な干渉を受けないように、パレードの一つの大きなスローガンとして西洋諸国からの独立ということが挙げられています。

②中東の団結を強める
しかし、西洋諸国はイランの独立を邪魔しようとします。イランの人によると西洋諸国はかつてありとあらゆるパワーを使って植民地化政策を進めてきました。西洋の国は革命を終えたイランがそう簡単に屈しない国だと知っているので、中東の国に混乱をもたらし、その混乱を利用して幾度となくイランの弱体化を図ろうとしてきました。例としてはアメリカがイラクをそそのかしてイランの革命に干渉しようとしたイラン・イラク戦争が有名です。この西洋諸国のstrategyを知っているイランは中東の団結を強めることが自国の独立だけでなく、現在紛争が沢山起こっており混乱にあふれている中東全体に平和をもたらすことができると考えています。

イラン革命の目標を達成する→完全なイスラム国家の形成
最後にイランがここまでして独立した国家を樹立したい理由を説明します。
イラン革命の一番大きな目的はアメリカの干渉を受けない国家の樹立。つまりイスラム国家の樹立なんです。確かにイラン革命のおかげでイスラム国家の基盤となるものはできました。しかしイランの人々によると完全なイスラム国家は未だに完成しておらず、毎年イラン革命成功記念パレードを行い革命の時から目指し続けてきた完全なイスラム国家を樹立しようと士気を高め続けています。

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以上三つの点がマスメディアは取り上げないイラン革命成功40周年記念パレードをイラン国民が行い続けている理由です。これら3つの指針は地元の人に実際にインタビューして初めて知ったことなので、もしイランに来ていなかったら一生知ることができなかっただろうなと思います。非常に貴重なことを学べて幸せに思います。

 

実際にパレードに参加してみた感想

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まず初めにこんなイランという国を挙げてのパレードに参加できる機会なんて滅多に無いので本当に貴重なonce in a lifetime experienceだったなと思います。
最初にパレードの列に入った時は正直恐怖しかありませんでした。イランの人々がよくわからないペルシア語でひたすらなんか叫んでるし、”DOWN WITH USA”とかかれたプラカード持ってるしこれはやばいところに来たなッと思っていました。しかし歩くにつれて慣れていき次第に落ち着いてパレードを観察できるようになりました。真っ先に気づいたことは僕はずっと女性専用のレーンを間違えて歩いていたということでした(笑)
パレードを通してぼくがすごいなと思ったことはイランの国民の団結力の強さです。天候が雨であまり良く無い中、見える限りの道路一帯にパンパンになるくらいたくさんの人がパレードに参加していました。また僕はQom市のパレードに参加したのですが、他の首都テヘラン等の都市でもパレードが行われており国家の一大イベントなんだなと思いました。イランの人々にとって革命が重大な意味を持っており、革命が今のイランを形成しているということがよく分かり、それと同時にイランの人々は本当に自国のことが大好きな人が多いなと身をもって実感することができたパレードでした。今回も読んでくださってありがとうございました。イラン留学も残すはあと1週間、悔いのないように全力でたくさんのことを吸収してきます!!

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The 40th Anniversary of The Islamic Revolution Parade①

『今から40年前の1979年1月に当時皇帝だったパフレヴィー2世がイランを離れた。イランにおいて皇帝政治が市民によって倒された瞬間だった。その後2月11日亡命先のパリからルホッラー・ホメイニーがイランに戻り政権を掌握し、イラン革命終結した。世界でも類のないイスラムの教えが政治に深く根付いたイラン・イスラム共和国誕生の瞬間だった。』

今回はマスコミが取り上げないイランの現地の人に聞いた先日2月11日にあったイラン革命成功40周年記念パレードの本当の目的と、僕がパレードに実際に参加した時の感想を書きたいと思います。

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マスコミの反応
イラン革命の成功によって世界で唯一のイスラム共和制という国法がイスラム教に基づく政治体制が形成された。それほどの影響を及ぼした歴史的革命が40周年を迎えようとしている。マスコミは報道しまくりました。ここからは僕の個人的な意見になるのですが、マスコミの報道はどうもイランを攻撃的で悪い国だという風に全面的に貼り出そうとしているようにしか思えないんですよね。


例えばフランスのある国際ニュースを主に取り扱う放送局のサイトには『イラン革命40周年記念』と大きな見出しの記事がありました。それにも関わらずイラン革命やパレードについてのことは約20行だけ書いてあり、後の約70行はイラン革命とはあまり関係のない、イランの環境汚染や経済状況、ミサイル製造に対しての批判をひたすら書いてありました。イラン革命40周年!!と見出しに書くぐらいだから『イランについてもっと知れる!』とポジティブに思って記事を見た人も、約75パーセントもひたすらイランについての悪口が書いてあればそりゃ読み終わる頃には『問題だらけのやばい国』としか認識することができないでしょう。

 

他にも日本の某新聞社の記事にはイランの人が攻撃的に『米国に死を!イスラエルに死を!』と言っていたように報道しています。確かに”DOWN WITH USA”と書いてあるカードを持っている人もいましたが、イスラム教は平和を望む宗教であり、正当防衛以外の攻撃は許されていないという背景を踏まえていればよほど背景知識のないおばかな記者でない限り『米国に死を! イスラエルに死を!』といったかなり攻撃的な解釈にはなることはまずないでしょう。実際に現地の人に聞いてみるとアメリカやイスラエルを倒すというニュアンスよりもやはり『アメリカやイスラエルに屈するな』というニュアンスで掲げていると言っていました。(この点に関しては流石にDOWN WITH ◯◯はちょっと強く聞こえるので、イランの人々も、屈するな!みたいなニュアンスならもっと他の言葉を使うなりしてほしいなとも思いました。)

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“DOWN WITH USA”のプラカードを掲げるイランの人々

これらの報道を分析すると
①イランに対してかなり偏った報道をしている
ただネガティブなことを取り上げるだけでなく、やや事実を誇張してよりイランを悪い国だと見せようとしている。

②イランの本質に迫った報道がほぼ無い
今回のパレードの記事もそうですが、イランの人が40周年記念のパレードをした理由を取り上げている記事は未だに見たことがありません。イランという記事が上がれば何かとアメリカや中東と絡められて、イランにだけ注目している記事もあまり無いのが事実です。

確かにマスメディアは特定ののideologyに基づいているため報道が偏っていたり、profit seekerなの記事をややsensationalizeすることは彼らの理にかなっている行動です。しかしそれと同時に、事実を伝える、報道するということもするべきだと思います。芸能人や政治家のスキャンダルよりももっと伝えるべき事実が沢山ある、僕はそう思います。

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マスメディアがイランをどう報じているかとひたすら書いていたら少し長くなっちゃったので、次の記事でイラン革命成功40周年記念パレードの本当の目的と、僕がパレードに実際に参加した時の感想を書きたいと思います。↓↓

The 40th Anniversary of The Islamic Revolution Parade② - hiroshi_tanaka’s blog

ここまで読んでいただきありがとうございます。

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“Isfahan is half the world”

こんにちはひろしです。今回は前回の記事の最後に述べたように週末のIsfahan Tripの様子について書きたいと思います。
僕はツアーやガイドなど集団や細々と決められた時間に縛られながら行動することが嫌いなので今回の旅行は少し苦痛でしたが、それでもかつて世界の半分と言われていたイスファハーンはそんなことを忘れさせてくれるくらい良いところでした。
8:00a.m Qom⇨Isfahan

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約4時間の車旅でした。途中で地面に雪が積もっていて天気やばいって思っていたらいきなり快晴になったりしたりイランの気候は全然読めません(笑)

1:00p.m lunch

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僕はチキンを食べたんですけど写真を撮っていなかったので友達に写真をいただきました。これは羊のお肉のケバブです。ちょっと獣って感じのクセと匂いが人によってはきついかもしれませんが写っている見た目はオレンジだけど味はレモンのような酸味料をかけて食べればすごい美味しいです!イランに来た際には是非お試しを!

2:00p.m Naqsh-e Jahan Square(世界遺産イマーム広場)に到着

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“Isfahan is half the world” はまさしくここイマーム広場のことをさします。イマーム広場が非常に精密なアラベスク模様の青を基調としたタイルで覆われた荘厳な宮殿やモスクに囲まれていることからイスファハーンは世界の半分であるというように言われ始めたそうです。目の前に見える青色の大きなモスクは1638年に完成したイランで最も有名な建築物の一つだそうです。悲しいことに持ってきていた #goproの充電が切れていて渋々iphoneカメラで撮影しました涙

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Kakh-e Ali Ghapu(アーリ・ガープ宮殿)前から見ると二階建てですが、実は内部は5階建になっている宮殿です。宮殿の最上階には音楽の間がありました。ちなみに一個上の写真はここアーリ・ガープ宮殿のバルコニーから撮影しました。(ちなみにこの写真もiphone撮影涙)

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イマームモスクの中庭に入るとイーワーンというムハンマドが神様からメッセージをいただいたヒラー山を再現したと言われている建物があったので、充電が復活した#gopro でパシャり:)

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モスクの中にある主礼拝室のドームの天井。イスラム芸術の有名な繊細なアラベスク模様で装飾されています。少しはいいってくる日差しとの相性が抜群でした。本当に神秘的で荘厳な建物でした。今から400年前も昔の人がどうやって建設したのかすごい不思議です。

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突然豪雨が降ってきたので雨宿りがてらイマーム広場にあるbazarを探索してみました。以前はQom市にあるbazarを紹介したんですけど、イスファハーンのbazarは比べ物にならないくらい大きかったですし商人や人々で賑わっていました!!

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bazarの一角にて香辛料や豆、乾燥した木ノ実?果物を売っていました。

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なぜか分からないんですけど、この写真を見るといつもハリーポッターのベラトリックス・レストレンジの銀行の金庫を思い出します。金属器が二つに増殖しないか凍えて怯えています(笑)

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雨が上がったのでbazarから外に出てみるとそこには昼間とはガラッと雰囲気が変わったロマンチックなイマーム広場が広がっていました。中央に写っているのはイマームモスク。

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イマーム広場といえば大きな噴水が有名ですよね。いつもは沢山の観光客で賑わう噴水ですが、豪雨上がりのせいなのか人が少なくてラッキーでした!

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ここの噴水で写真を撮っているとイランの女性らしき人が僕の方に来て、『シーファンニー』とずっと片言で目をみながら言われました。最初なんのことかよくわからなかったんですけど僕は中国語がある程度理解できるので3回目くらいであ、中国語で『あなたのことが好き』という意味かとわかり少し嬉しくなりました(笑)人生できっと口説かれた?のはこれが初めてです(爆笑)

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雨上がりにイマーム広場で可愛い馬車に乗りました。50万イランリアル(日本円で約480円ほど)かかりました。今のところイランで一番大きな買い物です(笑)それでもなお運転手のおじさんは良い人でしたし、馬車で一周するイマーム広場は素晴らしいものでした!イマーム広場に行かれた際には是非馬車に乗ってみてください!

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雨上がりだったためお馬さんがビショビショでかわいそうでした(笑)風邪ひかないか心配です。

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夜のイマーム広場はライトアップしていてとても幻想的でした。
写真の後ろに写っているのはMasjed-e-Sheykh Loft-ol-lar(マスジェデ・シェイフ・ロトゥフォッラー)
アッバース1世の個人礼拝所として作られたモスク、そのため他の集団礼拝のために作られたモスクとは違い中庭やミナレットがないことも特徴です。

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Masjed-e-Sheykh Loft-ol-larの特徴は黄色を主体として装飾されたドームです。内部では窓から光が綺麗に差していて、とても暖かいドームでした。

7:30p.m Dinner

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Pizza❤️イランに来て久しぶりのジャンクフードでした。ピザって万国共通で美味しいんですね。I love 油 so much❤️

9:00p.m Khaju Bridge(世界三名橋ハージュー橋)

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イスファハーンといえばここに行かなきゃでしょ!の一つに入るハージュー橋。世界三名橋の一つであり、全長は133メートル、1666年サファビー朝アッバース2世により建造されました。ご覧のように美、壮大、映えでした。

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旅の最後は少し悲しいイランの現実を見たような気がしました。夜22:00過ぎに5歳くらいの男の子と7歳くらいのその姉が橋の上で泣きながら観光客にチョコレートを売っていました。人生で初めてchild laborを目撃しました。ガイドの人に『イランでは児童労働って許されているの?』と聞くと、『確かに好ましくないことではあるけど違法ではない』とおっしゃっていました。その後に『どこかの会社に雇われてやらされてるの?』聞いてみると、『違うと思う、多分家庭内で稼いでいる人が病で倒れているか、両親が離婚して女性の方に引き取られ経済的に困難であるから、生きるためにこの子達はこうやって働かなければいけないと思う。』とおっしゃっていました。色々と考えさせられました。また別の記事で詳しく『イランの男女格差』について個人的な意見を述べたいなと思います。 

 

10:30p.m Qomに帰宅
次の日に滞在しているQom市に用事があったので今回のイスファハーン訪問は日帰り旅行になりました。歴史も深く、世界遺産もたくさんあるこのイスファハーン、もっと長くいて沢山の場所を回りたかったなと率直に思いました。

 

イスファハーン、歴史がとっても深い都市でした。それと同時に普段はイランでとても宗教色の強いQom市で暮らしている僕にとってIsfahanの街は少し斬新でした。Qomの街では大多数の人々はイスラムの教えをこれでもかってくらい遵守しておりちょっと堅苦しい雰囲気があるものの、Isfahanではあまり堅苦しい雰囲気はなくすごく開放的でした。来週は首都テヘランに行く予定です。現地の人いはくテヘランアメリカっぽい都市らしいのですごく訪問が楽しみです。本日はイスファハーンについてまとめました!最後まで読んでくださりありがとうございました!また次回もお楽しみに!

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A day in Qom, Iran

こんにちは、ひろしです。イランに来てもう10日以上が経ちました。
きっと皆さんの中で普段は何をしているの?平日は何をしているの?と思われている方がいると思うので今日は僕が普段どのように1日を過ごしているのかお話ししたいと思います。

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僕はここイランに留学しにきているので平日はイランのアルムスタファ国際大学にて授業を受けています。面白いことにイランでは木曜日と金曜日が週末なんです。最初は少し違和感があったんですけど徐々に慣れてきました(笑)そんな週末はQom市の山を登ったり、ちょっと遠出してIsfahanに行きました。(また他の記事で詳しく書きますね!)来週はテヘランに行く予定で滞在中にはカスピ海を拝みたいなぁと思っています。

Hiroshi's Day Schedule

7:00a.m 起床、朝食

日本では学校や仕事は9時スタートが主流なんですけど、イランでは一般的になんと8時に始まるんですよね。朝に弱すぎる僕には辛すぎます。

8:30a.m 1限目開始
大学ではイスラム哲学や中東の国際情勢、イスラム思想における社会的正義論、イラン経済学などの座学だけではなく、イスラム建築やイランの伝統絵画や書道などと芸術的な科目を学んでいます。イランの大学での授業は全て英語で行われています。僕は現在在学している大学でも全ての授業が英語なのでなんとなくいけるかなと思っていたものの、イランにはイラン独特の英語のアクセントがあり最初の方は少し聞き取り、理解するのに苦戦していました。

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イラン伝統書道の授業。イランでは竹の先端を鋭く削ったものが筆として使われています。筆で文字を書いてみると黒板を爪で引っ掻いた時のような音が出るので苦手な人はとことん苦手かもしれません(笑)授業の最後には書道の客員教授でもあり、イランで3本の指に入る書家とも言われている教授に僕の名前を直筆で書いていただきました!重宝決定ですね、します☺️

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イスラム絵画の授業の風景です。写っているのはtazhib(タズヒブ)というイスラム経典のコーランなどによく書かれている文様絵画です。tazhibの特徴としては、左右対称が美とされている、柄が非常に細かい、幾何学や植物模様がよく書かれていることがあげられます。

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僕も実際にtazhibを描いてみました。これは基礎中の基礎で柄も全然細かくないんですけど思った以上に難し区だいぶ苦戦しました。(したのシャシャシャってなっているところは伝統的なtazhibとは全く関係なく『アレンジしたの〜』っと先生に言ったら失笑され評価はVery Goodをもらうことができませんでした爆笑)

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右側に写っている方が絵画のアスカリ先生、左側に写っている方はイランで有名な書家オーハンギャラン先生です。最後の授業ではJapanese Modern Artと称してぼくオリジナルの『私、実は知っています』と2年後に告白する少女の図を贈らさせていただきました。先生がとっても大切そうにファイルに収めているのをみて、嬉しく思うのと同時にあぁもっと真面目に描いておけば良かったと思ってしまった僕です(笑)

12:00a.m ランチ
1日の中でのオアシスです。時々楽しいかっこわらみたいな料理も出てきますが、大満足な毎日です。

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この日はチャーハンのようなものでした。かなり美味しくて食べすぎちゃいました。

1:00p.m 午後の授業開始
午後の授業ではイスラム世界とテロリズムの関係性についての授業がありました。こちらもまた詳しく述べて記事を僕の意見を踏まえて書きたいなと思っています。

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日本の連合赤軍の話も少し取り上げられていました。まさかイランで初めて日本について見るものが連合赤軍だとは思いもしませんでした(笑)

3:00p.m 授業終了→フィールドトリップ
授業が終わればそのままホテルに帰る日もあるのですがよくそのままフィールドトリップに出かけます。今まではQomのbazarやファーティマ廟やイラン革命の指導者旧Imām Khomeini氏邸を訪問しました。

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登校日1日目に訪問したファーティマ廟。あぁこれがイラン!と感じた感動は今だに鮮明に脳裏に刻まれています。イスラムの教えによると死者はメッカの方に向けて埋葬することが良いとされており、それゆえ礼拝をするモスクはメッカの方角にを向いて建てられます。

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すぐ近くにあったこちらのモスクは鏡でできており、その美しさには言葉を失いました。

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歴史的に有名なQomのbazar(イスラーム世界の市場)です。ここで何百年も前から商人が商品を売買していたと考えるととてもロマンを感じます。

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bazarにいたナイスキメ顔な鍋屋さんのお父さん。イランではどうやらマトリョーシカ的なダン!ダン!ダン!となっている鍋が流行っているようです(笑)

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超有名なペルシア絨毯です。ピンからキリまで、手織りから機械織りまで幅広く値段も変わる絨毯ですが、こちらは日本円で約50万円する絨毯でございます。知り合いが日本での転売を試みていました。うまくいけば3倍くらいには跳ね上がるそうです(笑)

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染色屋さんにお邪魔して屋上に行かせていただきbazarを上から見てみた図。普段なら絶対できないことですが写真に写っている同伴してくれた聖職者のおかげでVIP待遇を受けることができました。bazarを歩いていた時も住人や商人の人々が聖職者に握手を求めていたり、丁寧に挨拶をしていたので、本当にイランでは聖職者が人々に愛されておりrespectされているなと感じました。ちなみにこちらの聖職者Aghae,Baratiは毎回学校で僕を見かけると”Hello Kawaii Mr. Hiroshi! How are you?” と笑顔で挨拶してくれます。聖職者と言ったらちょっと固いイメージがあるかもしれませんが、僕が出会ってきたイランの聖職者はみんな親切でとってもフレンドリーでした。Baratiも例外ではなく本当に可愛いです、もう大好きすぎてこの写真を携帯の待ち受けにしました❤️

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bazarの一角の天井。歩いていたらいきなり遭遇しました。イランではこういうサプライズが多いので毎日が冒険、新しい体験にあふれており、全然飽きません!!

7:00p.m ホテルに帰宅、晩御飯
やっと長いようで短い充実した1日が終わりそうです。晩御飯を食べ終わった後は少し近くの公園を散歩して、1日の反省を踏まえたレポート、パーソナルな日記を書いて写真を整理したら

11:30 p.m 就寝

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ざっと僕のイランでの1日をまとめてみました!どうでしたか?
かなり充実している日々です。日本にいるときはよく多忙であまり余裕がない僕ですが、イランではある程度多忙なものの時間を見つけては公園に散歩に行ったり、ちょっと繁華街を探検してみたり、学校のお昼休憩時にガーデンで太陽を浴びたりとゆったりとした生活が送れていて、心身ともに安定しており日々幸せを感じます。この調子で残り約20日、体を壊さないことを目標に僕らしく頑張っていきます!いつも読んでくださってありがとうございます!何かあればなんでもコメントしてください!次回は世界の半分という文言でおなじみのIsfahanへtripしたときのことを書きます。お楽しみに!!

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